IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud の概要

IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud は、IBM® Cloud から、パブリック・クラウド上で稼働できるようになりました。 IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud は、IBM Cloud IaaS ベアメタル・サーバー上にデプロイされ、IBM Cloud ブロック・ストレージ (エンデュランスまたはパフォーマンス) をデータ・リポジトリーとして使用します。ベアメタル・サーバー、ブロック・ストレージ、および IP ネットワーク・インフラストラクチャーは、すべて IBM Cloud Web サイトから購入されます。IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ソフトウェア・ライセンスは、パスポート・アドバンテージで購入することができます。Passport Advantage®IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud は、IBM Spectrum Storage™ アプライアンスや SAN ボリューム・コントローラー アプライアンスで稼働する IBM Spectrum Virtualize ソフトウェア、あるいは IBM Spectrum Virtualize ソフトウェアとは異なる固有のライセンス交付条件および価格設定を持つ、別個の製品です。

IBM Spectrum Virtualize for Public Cloudソフトウェア

IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud を使用することで、既存の IT アーキテクチャーを、サーバー、ストレージ、およびネットワーク・インフラストラクチャーがパブリック・クラウド環境で IaaS として提供される、ハイブリッド・クラウドやクラウド・ベースのモデルに移行することができます。 IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud のライセンス交付を受けたソフトウェアは、事前にプロビジョニングされた、サポート対象の IBM Cloud™ ベアメタル・サーバーにインストールされ、IBM Cloud でブロック・ストレージを使用および管理するように構成されます。

IBM Spectrum Virtualize for Public CloudIBM Cloud IaaS にデプロイされることで、ハイブリッド・クラウド・ソリューションが使用できるようになります。 このデプロイメントにより、IP を介したリアルタイムの複製を使用して、オンプレミス・データ・センターと IBM Cloud の間でデータをマイグレーションすることができます。 IP 複製を使用して、IBM Cloud にデータを永続的にマイグレーションすることも、一時的にマイグレーションすることもできます。また、オンプレミス・データ・センターとクラウド・データ・センターの間、あるいは複数のクラウド・データ・センター間で、災害復旧戦略を実装することもできます。

データは、非同期的に複製することも、同期的に複製することもできます。これにより、SAN ボリューム・コントローラー Storwize® ファミリーIBM FlashSystem V9000、あるいは IBM Spectrum Virtualize のシステムを備えたオンプレミス・データ・センターと、IBM Cloud 内の IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud システムとの間で、災害復旧やワークロード・マイグレーションを行うことが可能です。

表 1 に示されているように、IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud は、ストレージ管理者に多くの利点を提供します。これには、簡素化されたストレージ管理、優れた柔軟性と効率性、エンタープライズ・クラスのパフォーマンス、機能、および信頼性などがあります。

表 1. IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud の機能および利点
機能 利点
IBM Cloud 内のブロック・ストレージの単一制御点を提供します。
  • 管理の効率性が向上します。
  • アプリケーションの可用性をサポートします。
複数のストレージ・リソースの容量をプールします。
  • ストレージ・サイズの制限を打破します。
  • ストレージをリソースとして、より効率的に管理します。
  • ストレージ・リソースの使用を増やします。
  • ブロック・ストレージ・リソースに対する保守や変更からアプリケーション操作を保護します。
IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ノードとして構成される、ベアメタル・サーバーのペアを実装します。
  • IBM Cloud 内でベアメタル・サーバーに直接インストールします。
  • ハードウェアの単一障害点を回避します。
階層型ストレージを管理します。
  • 階層型ストレージ環境におけるインフラストラクチャー・コストに対するパフォーマンス・ニーズのバランスを取ります。
  • ポリシー主導のストレージ管理をサポートします。これにより、異なる Storage Tier 間で自動的にデータが移動され、パフォーマンスおよびワークロード・バランシングが向上します。
使いやすい管理 GUI を提供します。
  • ストレージの構成タスク、管理タスク、および保守タスクを行うための単一インターフェースをサポートします。
  • 管理者がストレージ・リソースをより効率的に使用できるように支援します。
動的データ・マイグレーションをサポートします。
  • 対象のデータを使用するアプリケーションをオフラインにしない、ストレージ・リソース間でのデータ・マイグレーションをサポートします。
  • アプリケーションを中断しない、ストレージ容量の管理およびスケーリングをサポートします。
IP ネットワーク接続を介した高度なコピー・サービスを提供します。
  • IBM FlashCopy® によるデータ・コピーをサポートします。
  • メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラーを使用した、複数のデータ・センター間での高可用性ソリューションを作成するための IP 複製をサポートします。
シン・プロビジョニングおよびスナップショット複製をサポートします。
  • データ変更時にのみストレージを使用することで、容量要件を削減します。
  • 自動化されたオンデマンド・ストレージ・プロビジョニングによって、生産性を向上させます。
  • 下位の Storage Tier でのスナップショットをサポートします。
ネイティブ IP 複製を使用します。
  • ネットワーク帯域幅の使用を最適化します。

IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ノード

ノード は、IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ソフトウェアが稼働する個々のベアメタル・サーバーです。システム内のノードごとに、IBM Cloud を介して IBM Cloud ベアメタル・サーバーを購入して構成する必要があります。IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ソフトウェアのインストール・プロセス中に、ノードが構成され、システムが作成されます。

ノードは常にペアでインストールされます。最小で 1 ペア、最大で 4 ペアのノードが 1 つのシステム を構成します。 各ノード・ペアは、入出力グループ と呼ばれます。1 つのペアが、1 つのボリューム上での入出力サービスを提供します。1 つのボリュームは 2 つのノードからサービスを受けるため、1 つのノードが故障したりオフラインになったりしても、ボリュームは引き続き使用可能です。 1 つから 4 つのペアからシステムが構成されるため、システムには最大 8 つのノードを含めることができます。